11月のつぶやき
11月26日、大田区民プラザにて尾寺敏晴・八木ひとみ先生主宰のバレエフォーオールの、なんと第30回研修会が行われました。
私も途中2回ほどお休みしましたが、その時々に踊りたい演目で15回も出演させていただいてきた舞台で、今回は15年振りに『シルヴィア』を踊ってきました。これは、わがアトリエの第3回発表会で挑戦した大好きなパ・ド・ドゥで、この年齢でどこまで復元できるか、教えの合間を縫って秘かに鞭打ってはいたのですが、週3回なんとかレッスンに顔を出していた昨年とは打って変わって、あれこれのしがらみの中、たった週1回のレッスンというペースのまま今年は本番を迎えてしまいました。ですがこの研修会は今の私にとって、一年に一度自分の踊りのみに集中できる大変貴重な舞台で、そのプロセスでのリハビリが、どれほど現状維持に役立っているか、筆舌に尽し難いありがたい会なのです。とりわけ今年は、私自身がバレエ生活40周年でもありましたので、どうしても踊っておきたいと思い参加しました。生徒の皆さんからいただいた貴重な時間を、絶対に無駄には使えないという思いで取り組み、本番のできはともかく、たくさんの収穫を得ることが出来たと断言できます。少しずつでも皆さんにお返しをいていきますからね。
今回の舞台で、恩師である尾寺先生と八木先生が踊られた『カルメン』が、なんといっても圧巻でした!これは私が出遭うことのできた素晴らしい両先生を、どうしても生徒たちにも見せてあげたくて、おなじ第3回発表会で特別ゲストとして踊っていただいた作品だったのです。それこそ15年ぶりにみせていただいた『カルメン』は、危なっかしい私の『シルヴィア』など問題にならない、同じ年月を経ても色褪せるどころか、本当にずっとずっと深い素晴らしいものだったのです。......涙がでました。10才以上も年上でいらっしゃるというのに、まだまだ絶対に敵わないのです。いつでも必ずそうやって前を歩いて居てくださる。......有難いです、ほんとうに。お二人を先生とお慕いしてついて行けることが。
尾寺先生、八木先生、ありがとうございます。どうかいつまでも、私のたいせつな先生方でいらして下さいね、絶対に!ねっ!